下西河内 日帰り  - 沢組合記
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沢組合記

沢・山・岩・その他もろもろの旅日記です。

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下西河内 日帰り 

「沢で泳ぎたい!」とスケムネさん。
以前から気になっていた下西河内へ行くことにした。
この計画にツッチャンも飛びつき、沢組合がそろった。
連休だが、二人とも翌日の祝日が仕事なので、行けるところまで行く日帰りとなった。
ネットでの記録は、にゅで氏、けも氏、こぶやん、あうあう王子、はっしーのパーティーのみ。
かなり手練れた沢集団なのだが、増水による困難さがよく伝わる内容の沢旅だった。
心身ともに沢で洗ってもらうつもりで、ゴルジュへと向かった・・・。

IMGP9452.jpg

朝4時15分に寸又峡温泉に集合。
準備をすませ、自転車で千頭ダムへ。(約1時間)
長い1日が始まった。


IMGP9456.jpg
にゅで氏たちの記録では、増水のせいで寸又川本流の渡渉が難しかったが、
この日は前日の雨にもかかわらず、渡渉可能。


IMGP9457.jpg
下西河内出合いは伏流している。
日本の渓流釣り場に記されているように、この上流に水の豊富なゴルジュがあるとは想像しがたい。


IMGP9462.jpg
しばらく歩くと水が流れ出し水量は増え、いつの間にかゴルジュに入っていくという感じ。
日が差し込まないので水を歩くと寒かった。
大きな淵も現れ始め、自然への畏敬の念とともに、気持ちが高まっていった。



ツッチャン、スケムネさんが、淵からはい出てうまく岩を登っていく。
二人の後行こうと、淵から岩のホールドに手をかけた瞬間、ホールドではなく浮石だったことに気付いた。
すでに遅く、そのまま落ちて淵に沈んでしまった。淵に落ちてもなんてことはない、よくあることだ。
しかし、その時に落ちてきた浮石が頭に当たった。
それほど大きくない石だったが当たり方が悪く、スケムネさんの「あれっ、血が出てない?」の言葉で痛む額を触ると、血が出ているとわかった。ポタポタ止まらない血に不安になるが、ツッチャンの持っていたキッチンペーペーを傷口に当て、手ぬぐいで締めやっと止血できた。


IMGP9482.jpg
序盤から思わね事故で弱気になるが、朝日のおかげで元気を取り戻し、遡行再開始。


IMGP9498.jpg
以前の針金トラバースとは違う位置になっているようだが、淵の左側からトラロープがぶら下がり、トラバースのための針金が横に延びるゴルジュにさしかかった。
額の傷口が開くのを恐れ、私は針金トラバースを選択したが、ツッチャン、スケムネさんはそのままゴルジュ内へ。
難解な登りをスケムネさんが解決した。


IMGP9501.jpg
谷の底にまで日の光が届く。
暖かさが有難く感じる。



平水時だと思われるが、水の勢いがすごい。
野性的な二人が頼もしい。


IMGP9524.jpg
ツッチャンが手にしている輝いたアマゴ。
沢では自然の恵みに出会う。
豊かできれいな水は、土、岩、木、山のおかげであることを肌で感じる。
自然のおかげであらゆるものが循環し、持続している。
リニア新幹線の意味は何だ?南アルプス・大井川源流のトンネルは勘弁してくれ~!


IMGP9535.jpg
右岸から前黒沢には3段ぐらいの大きな滝があり、そこから下西河内の核心部ゴルジュへと入っていく。
このゴルジュ突破がどの程度できるか?今回はそれを見定めるために来た。
5m滝が現れた。
にゅで氏たちは増水で登れず高巻いた場所だった。


IMGP9538.jpg
高巻くにしても両壁は立っており、泥が滑りそうだった。
どうしようか相談していると、スケムネさんがリードすると言い出した。
滝を見ながらワクワクしているスケムネさんにお願いした。


IMGP9545.jpg
一個目の淵を泳ぎ、二個目の淵から滝へ向かっている時、スケムネさんが滝の流芯に吸い込まれた!
顔が見えなくなったので、急いでロープを引き寄せた。リード交代かと思いきや、すぐに再トライし、見事5m滝を登り切った。


IMGP9556.jpg
いくつかの滝や淵を越え、またロープを出す必要がある淵に行き当たった。
こんどはツッチャンがリード。竜神の瀬戸を1撃しているので、見ていて安心だ。
水流をうまく飛び越え通過!


IMGP9561.jpg
飛び込むスケムネさん。
(ネット記録のはっしーのダイブをイメージして?)


IMGP9576.jpg
額の傷もふさがり、思い切りクロールで私もゴルジュ突破を試みるが、水に押し返されてしまった!
体も冷え切り意気消沈・・・。


IMGP9586.jpg
ここは高巻きでツッチャンがリード。
泥が嫌らしくよく滑るが、沢での登りは本当にうまい。支点をハーケンで取り登り切った。


IMGP9594.jpg
高巻いたあと、緩やかな尾根が右に続いていたので、帰ることにした。
丸盆ノ沢までは行っていない、おそらく核心部がちょうど終わった所だと思われる。
地図上の道は廃道だろうと分かっていたが、少しだけ期待はあった。
まず難しかったのが、トラバースに入る道。
何と書いてあるかわからない赤いペンキを見つけ、右へトラバースするが、ケモノ道程度のものしかなかった。


IMGP9599.jpg
それから、道らしきものに出くわすが、すぐに崩壊あるいは見失うことを繰り返した。
同じ方向へ、滑落しないようにトラバースしているので、左足が変に痛くなる。
予想していた時間から少しずつ遅れていった。
あの尾根が降り口じゃないかと期待し、裏切られ、最後はあきらめながら歩いた。
こんなにトラバースしたのは初めてと思うくらいトラバース地獄を味わった!


IMGP9605.jpg

薄暗くなり始め、フラフラになりながら、最後は<おしくら饅頭方式>で寸又川本流を渡渉し、自転車にたどり着いた。
自転車では雨が降り出し、駐車場に着いたのは7時半ごろ。
スケムネさんのお尻についたヒルを取りながら、約15時間行動の沢登りが終わった。
次の日二人は仕事という、信じられない体力だ。
赤石沢に向けていい修行になり、日頃のアカを心身ともに洗い流されたようだ。
相手をしてくれた大自然に感謝!



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-4 Comments

takeshi says..."下西河内について教えて下さい"
ご無沙汰しています。その空の下で。。。のひろたです。
下西河内を5月のGWに遡行を考えているのですが、webで散見される下西河内の記録には
やたら水に飛び込んでる写真を見るのですが、泳がないと突破出来ない箇所は小さく巻けないのでしょうか? 皆さんが遡行した範囲で構わないので、よろしかったらアドバイスお願いします。
2015.03.09 22:08 | URL | #- [edit]
Gen says..."下西河内について"
ひろたさんからのメッセージが来るなんて、うれしいかぎりです!

巻くことは可能だと思います。僕が参考にした、にゅで氏の記録ですと、水量が多くて巻きが多かったと思います。
ゴルジュがあるので、水量が多いと大きく高巻きで、水量が少なければ小さく巻くか、泳ぐといっても短い距離でした。
飛び込んで壁沿いにはい上がるような感じでした。
飛び込み写真は、参考にした記録のはっしーへのオマージュです!
5月の下西河内はまだ寒そうですが、ひろたさんなら心配ないですね。
ひろたさんのサイトを読まさせてもらい、ラバーソールの沢靴にしようかなと考えています。
おすすめのメーカーはありますか?
2015.03.10 22:16 | URL | #- [edit]
takeshi says..."ラバーソールの靴"
下西河内の情報ありがとうございました。非常に参考になりました!
天気に恵まれればGWに行ってみたいと思います。

ラバーソールの沢靴ですが、フェルトもそうですけど、秀山荘のオリジナル「ClimbZone」 http://shop.syuzanso.com/shopdetail/000000002214/ct42/page1/order/

がお勧めです。理由は靴のサイドがほつれにくい事です。一般的にラバーソールの減りより早く
靴のサイドがほつれたりして寿命を迎えることが多いです。ちなみにサイドがほつれたり、
損傷をうけたりしたら”シューグー”http://www.shoegoo.co.jp/
みたいな靴の補修材を用いて補修を繰り返せば、かなり長く使えます。靴底はパターンが無くなって、
フラットソールみたいになっても私は使ってますよ。

また、ラバーソールの場合は(フェルトソールも)必ず各自タワシを持って行って下さい。滑った岩はこれで磨けば物凄いグリップ力が上がります。
2015.03.12 22:30 | URL | #- [edit]
gen says...""
ひろたさん
ラバーソール、さらにシューグーのことを教えてくれてありがとうございます!
参考にさせてもらいます。
タワシも大事な場面で活躍しそうですね。ハーネスにぶら下げようと思います。
下西河内の記録を読みたいですね。
ゴルジュ突破、楽しみにしています。
2015.03.16 21:52 | URL | #- [edit]

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